実際に私が経験した更年期障害の症状や対策について、病院での診察~治療までの流れや、今だから思うことをお伝えします。
更年期障害が及ぼす仕事への影響
当時私は、事業所長という責任あるポジションに就かせていただき、しんどいことも多々ありましたが日々いきいきと働いていました。
ところが、40代半ば頃、更年期やストレスが影響する不調が私を襲いました。それは今までに経験したことのないような感覚や症状で、自分に何が起こっているのかわからず自分で自分がコントロールできないような状態でした。管理職としての業務を継続することが困難な状態となり、戸惑いと不安の中解決策を見出すことが出来ず、仕事の仕方について上司に相談しようとしたものの、客観的に症状を伝えるすべがなく、理解してもらうに至らず結果的に当時のキャリアを断念するに至りました。そして多くの女性が、私と同じように更年期の影響で自身のキャリアを断念したり退職に至っているということを、その時初めて知るに至りました。
ところが、40代半ば頃、更年期やストレスが影響する不調が私を襲いました。それは今までに経験したことのないような感覚や症状で、自分に何が起こっているのかわからず自分で自分がコントロールできないような状態でした。管理職としての業務を継続することが困難な状態となり、戸惑いと不安の中解決策を見出すことが出来ず、仕事の仕方について上司に相談しようとしたものの、客観的に症状を伝えるすべがなく、理解してもらうに至らず結果的に当時のキャリアを断念するに至りました。そして多くの女性が、私と同じように更年期の影響で自身のキャリアを断念したり退職に至っているということを、その時初めて知るに至りました。
主な症状
症状をもとにWEB検索をすると「更年期」や「鬱」の文字が目に入り、もしかしたら自分は鬱なのかもしれない。と不安になりショックを受けたことを覚えています。更年期の症状は多種多様な症状があります。
【当時私が感じた症状】
・部下育成時において突然スイッチが入ったように怒りやイライラが止まらなくなる
・その後激しい自己嫌悪に陥る
・必要以上に不安になったり自信がなくなったりする
・帰宅後、毎晩涙が止まらなくなる
・理由なく突然不安が襲ってきて激しく動悸がする
・船酔いのような感じのめまいがおこる
・とにかく身体がだるくて疲れが取れない
・夜中に何度も目が覚める
・朝起きることが辛い
・判断力が低下する
【当時私が感じた症状】
・部下育成時において突然スイッチが入ったように怒りやイライラが止まらなくなる
・その後激しい自己嫌悪に陥る
・必要以上に不安になったり自信がなくなったりする
・帰宅後、毎晩涙が止まらなくなる
・理由なく突然不安が襲ってきて激しく動悸がする
・船酔いのような感じのめまいがおこる
・とにかく身体がだるくて疲れが取れない
・夜中に何度も目が覚める
・朝起きることが辛い
・判断力が低下する
会社への相談の仕方
「何がどのようにしんどいのか」具体的に身体と心理の両面においての症状と、今後の仕事に仕方について自分はどうしたいのか、考えを整理した上で伝えることが大切だと思います。更年期障害では判断力の低下も症状の1つに挙げられますので、こういった点も考慮し事前準備をしておくことをお勧め致します。
当時の私も、日常業務への影響が出ていたため、思い切って会社に相談しようと試みたものの、多岐に渡る症状をどのように伝えればよいのか分からず、WEB検索など行い様々な症状例をプリントアウトし伝えました。しかしそれら症状を伝えることが精一杯で、自分自身がどうしたいのか、会社にどのようなサポートを望むのか。といったことを伝えることが出来ず、結果として「どうしたいのですか?」との質問に終わり、答えを導き出すに至りませんでした。
当時の私も、日常業務への影響が出ていたため、思い切って会社に相談しようと試みたものの、多岐に渡る症状をどのように伝えればよいのか分からず、WEB検索など行い様々な症状例をプリントアウトし伝えました。しかしそれら症状を伝えることが精一杯で、自分自身がどうしたいのか、会社にどのようなサポートを望むのか。といったことを伝えることが出来ず、結果として「どうしたいのですか?」との質問に終わり、答えを導き出すに至りませんでした。
更年期障害の検査と診断について
更年期外来のあるレディースクリニックに行き検査をしました。症状を話したところ、まずは耳鼻科など症状に該当しそうな科を教えてもらい、先に検査をしてくるよう言われました。そして甲状腺の病気など含め、他の病気の影響からきているものではないことを確認したうえで、血液検査によりホルモンの値を検査し現在の状態について説明を受けました。
エストタジオール、FSH?下垂体前葉?それって脳?ホルモンって卵巣じゃないの?と驚きの連続でした。しかし自分のホルモン数値をマトリクスで表し、今の状態とこれから起こりうることを説明してもらうと、なるほど!と少し不安が吹き飛んだような気がしました。
エストタジオール、FSH?下垂体前葉?それって脳?ホルモンって卵巣じゃないの?と驚きの連続でした。しかし自分のホルモン数値をマトリクスで表し、今の状態とこれから起こりうることを説明してもらうと、なるほど!と少し不安が吹き飛んだような気がしました。
更年期障害の代表的な治療ホルモン補充療法について
治療はホルモン補充療法といって、ジェルを腕に塗るタイプのもので、黄体ホルモン剤との併用による治療でした。急激なエストロゲンの減少に対して、必要最小限のホルモンを補充することで、その変化の幅をゆるやかなものにし、スムーズに閉経したあとのホルモン環境に身体を適合させていく手助けをしてあげる治療方法だそうです。
副作用やリスクについて
しばらく継続すると乳房にはりが出たりしましたが、副作用の症状として説明を受けていたので、特に不安になることはありませんでした。ガン発症のリスクについて心配する声も聴きますが、事前の説明に加え、定期的に子宮筋腫の検査、子宮がん検査などを行うため、私自身はそんなに不安を感じず治療を継続することが出来ています。
薬の効果について
更年期症状・障害の主たる要因は卵巣機能の低下(ホルモンの減少)ですが、これに日常の環境の変化(家庭や職場でのストレス要因など)や性格の要素などが複合的に影響することにより、症状が発現すると考えられているそうです。
私の場合、治療を始めて少し経った頃、先生に体調はどうですか?と聞かれました。「良くわからない」というのが実感でした。その当時はホットフラッシュなど身体の症状より、気持ちに関わる症状が強かった私は、治療を始めてすぐに効果を感じることはありませんでした。
私の場合、治療を始めて少し経った頃、先生に体調はどうですか?と聞かれました。「良くわからない」というのが実感でした。その当時はホットフラッシュなど身体の症状より、気持ちに関わる症状が強かった私は、治療を始めてすぐに効果を感じることはありませんでした。
要因について
しばらくして、また先生に体調はどうですか?と聞かれました。「めっちゃ元気です」と答えた私がいました。先生になぜ変化があったのですか?と聞かれ思いついた理由はGWを挟んで仕事から離れ、よく眠ったから!?でした。
そこで先生から言われた言葉は、「あなたの症状の原因は、ホルモンの減少の影響が強いのか、ストレスからきている影響の方が強いのか、それは血液検査では分からないんですよ。だからホルモン補充療法だけでなく、自分自身の状態を自分でよくみて、睡眠をとるとか対処していかないといけないんですよ。休養が取れてよかったです」と言われ、はっ!とした気持ちと、理由が分かり、気持ちがスッキリしたことを今でもはっきり覚えています。
そこで先生から言われた言葉は、「あなたの症状の原因は、ホルモンの減少の影響が強いのか、ストレスからきている影響の方が強いのか、それは血液検査では分からないんですよ。だからホルモン補充療法だけでなく、自分自身の状態を自分でよくみて、睡眠をとるとか対処していかないといけないんですよ。休養が取れてよかったです」と言われ、はっ!とした気持ちと、理由が分かり、気持ちがスッキリしたことを今でもはっきり覚えています。
更年期障害の治療経過
治療を始めて5年近くが経過します。あまり症状を感じなくなったこともあり、主治医と相談し薬をやめることも視野に入れ、一度薬を抜いたうえで(2週間ほどで薬は体から抜けるそうです)、改めて血液検査をすることとしました。すると、まためまいが出てきたことと、以前はなかったホットフラッシュが酷く、薬を再開しました。現在の状態を見るため血液検査中で、結果により先生と今後の治療継続について相談していこうと思います。
ただ、以前と圧倒的に違うのは、理由が分かっているので不安が全くないことです。ホットフラッシュも仕事上困ることはありますが、正直私の性格からすると、まあこんなもんだろう。と笑える範疇です。また、不安が襲ってきた場合も、ストレスの原因を知っているので、定期的に運動するなど発散していることと、「不安に思ったところで解消しないよ!」と頭にサインを送り気持ちを切り替えることが出来るようになりました。
ただ、以前と圧倒的に違うのは、理由が分かっているので不安が全くないことです。ホットフラッシュも仕事上困ることはありますが、正直私の性格からすると、まあこんなもんだろう。と笑える範疇です。また、不安が襲ってきた場合も、ストレスの原因を知っているので、定期的に運動するなど発散していることと、「不安に思ったところで解消しないよ!」と頭にサインを送り気持ちを切り替えることが出来るようになりました。
これから更年期を向かえる皆さんへのメッセージ
人それぞれ、環境も異なりますし感じ方も違うと思いますが、まず自分の身体のしくみを知ることが大切だと思います。そして自分という人間のタイプを知ること。そのうえで自分にあったセルフケアをしていくことがとても重要だと思います。
私の場合は不安が大きくなった時はプールで泳ぐようにしています。すると、くよくよした気持ちを忘れ、前向きなアイデアなんかが浮かんできたりします。また、緊張する場面にはマスクに精油の香りをつけておき、気持ちをリラックスさせるなどの工夫もしています。他にも方法は色々ありますので、またご紹介させて頂きます。
HANAEMIはホームページにてカラダのしくみやセルフケアについてもご紹介しておりますので是非ご参考ください。
私の場合は不安が大きくなった時はプールで泳ぐようにしています。すると、くよくよした気持ちを忘れ、前向きなアイデアなんかが浮かんできたりします。また、緊張する場面にはマスクに精油の香りをつけておき、気持ちをリラックスさせるなどの工夫もしています。他にも方法は色々ありますので、またご紹介させて頂きます。
HANAEMIはホームページにてカラダのしくみやセルフケアについてもご紹介しておりますので是非ご参考ください。
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